ルームエアコン室外機の接続作業を徹底解説!失敗しないための要点とコツ

ルームエアコン(家庭用エアコン)を取り付ける際、「室内機は順調なのに、室外機の外部作業で時間がかかる…」と悩んでいる人もいらっしゃると思います。

DIYやエアコンを取り付ける仕事で、室外機を苦手とする人はたまに見かけるのですが、配管やドレンホース、化粧カバーの取り回しが不十分だと、後々ガス漏れや水漏れなどの原因になることもあります。

今回は、ルームエアコンの室外機の取り付け方を解説していきます。

ジニー
エアコン職人歴15年超のジニーです。今回はエアコンの「室外機の外部作業」に焦点を当て、失敗しないための大切な手順とコツを解説します。ぜひ参考にして、安全かつ美しく仕上げてみてください。

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【動画で解説】室外機を簡単に接続する方法

▶︎ 動画内容

  • 00:00 使用工具紹介
  • 02:18 室内機補助配管接続のポイント
  • 24:13 室外機配管接続位置を簡単に出す方法
  • 42:58 絶対ガス漏れしないパイプカット、バリ取り、フレア加工のポイント
  • 46:22 室外機配管接続までにやること
  • 53:41 室外機配管接続
  • 54:55 最終仕上げ/パテ処理
  • 01:06:26 最後に

断熱材とドレンホースの取り回しが効率を左右する

今回の現場は、右直で室内機を掛けた状態からのスタートです。

断熱材の扱いとドレンホースの配管ルートは、長期的に見てもメンテナンス性や水漏れ対策に大きく影響します。ここをおろそかにすると、結露や排水不良につながってしまいます。

なので、配管接続後はしっかりと断熱していきます。

補助配管と配管の断熱材はコーテープで隙間なくしっかり止める

エアコン配管は冷たい冷媒が通るため、適切に断熱しないと結露しやすくなり、カビの発生や水滴による建物の劣化を招きます。

ドレンホースは冷房運転時の排水路となるため、きちんと配管されていないと水漏れや逆流のリスクが生まれます。

断熱材の長さは接続部からなるべく離れないようにし、隙間を作らないことが大切です。必要以上に切り落とさず、断熱材同士がしっかり噛み合うようにテープで巻きましょう。

ドレンホースも抜けないようにしっかりと巻く

エアコンの室外機の接続する際に、ドレンホースを繋ぐ様子

ドレンホースの接続部はホース径に合ったジョイントを使用し、抜け防止のためにしっかり固定しましょう。化粧カバーの中に収める場合は折れ曲がって潰れないよう角度をゆるやかに調節するのがポイントです。

断熱材とドレンホースの正しい取り回しは、室外機の接続のクオリティーを高める大切な作業です。結露や排水不良といったトラブルを防ぐためにも、細部まで配慮しましょう。

化粧カバーと配管取り回しで見た目と性能を両立

「化粧カバー」外観をきれいに保ちつつ、配管を保護する効果もあります。風雨や紫外線から配管を守るだけでなく、施工後の見た目にも大きく影響します。

配管がむき出しのコーテープ仕上げもありますが、化粧カバーと比べると、経年劣化や傷みが早まり、ガス漏れや断熱材の破れを起こすリスクが高まります。

室外機までの配管は、まず化粧カバーのルートを決めてから角度を合わせて曲げるとスムーズです。

途中でエアコン配管やドレンホース、電源コード(VA線)をまとめるときは、コーテープを締めすぎて断熱材を潰さないように注意します。

室外機の接続部分の曲げの部分はフリーにしておくと、最終的な微調整がしやすくなります。

化粧カバーをきちんと取り付けることで、エアコン配管を保護し、見た目の美しさもアップします。丁寧なカバーの取り付けは、長期的なメンテナンスにもメリットをもたらします。

接続作業の要、フレア加工の基本

外部配管の「フレア加工」は、エアコンの冷媒が漏れないようにするための要です。ガス漏れのほとんどが接続部分で起こるので、ここからの手順を正しく行えるかどうかによって、ガス漏れの可能性が大きく変わってきます。

フレア加工とは、銅管の先端を円錐状に広げ、室内機や室外機の接続部と密着させる作業を指します。ここが雑に行われると、フレアの形がゆがんだり傷が入ったりして、ガスが漏れてしまう可能性が高まるのです。

配管を切ったら、フレア加工の前に必ず「バリ取り(切断面にできる金属の突起を削り取ること)」を行い、切り口をなめらかにしておきます。

バリ取りを省略すると、フレアを広げる際に銅管が歪んだり、ナット内に金属くずが入り込んでしまったりするので僕はバリを取るようにしています。

さらに、フレアツールで加工する際は、メーカー推奨の突出量(およそ0.5~1mm)を守ることが重要になります。(フレアツールによって異なります)

フレア加工は、外部作業の品質を左右する「生命線」です。丁寧なバリ取りと正確なフレア加工を行えば、ガス漏れのリスクを大きく減らし、エアコンの性能を最大限に発揮できます。

仕上げのトルク管理と最終チェック

室外機接続部は、手締めでスムーズに締めれる角度である程度締めて、最終的にはトルクレンチで適正な強度に締め付けることで、施工の信頼性がぐっと高まります。

接続ナットを強く締めすぎると銅管が変形し、弱すぎるとガス漏れの原因になります。トルクレンチは、指定された力加減で締め付けられるため、ガス漏れや故障リスクを軽減できます。

各メーカーが推奨する締め付けトルク値は取扱説明書などに記載されています。エアコン業界では、一般的に2分配管の締め付けは「約14~18N・m」、3分配管なら「約32~42N・m」などが目安です(機種やメーカーによって異なる場合があります)。

基本的にはトルクレンチの「カチッ」という音や感触を頼りに、増し締めは適度に行いましょう。

電源線(VA)を色の指定の色通りに接続して、真空引きを行います。

最終チェックの段階でドレンホースの折れやつぶれ、配管のゆるみがないかを確認し、問題がなければパテをしてカバーを取り付けていきます。

最後にドレンホースや配管の通り道を再チェックしておけば更に安心です。

トルクレンチを使った正確な締め付けとドレンホースの折れや潰れがないかの確認が、室外機取り付けを成功させるポイントです。施工後のクレームを防ぐためにも、最後まで気を抜かずにチェックしましょう。

エアコン室外機の接続作業まとめ

エアコン室外機の外部作業は、フレア加工からドレンホース、化粧カバー取り付け、そしてトルクレンチによる締め付けまで、多くの工程があります。

しかし、基本的な手順を守り、丁寧に仕上げることで故障や水漏れなどのリスクを大きく低減できるのです。
ポイントは「フレアの精度」「断熱材やドレンホースの取り回し」「化粧カバーでの保護」と「トルクの管理」に集約されます。

これらをしっかり押さえて施工すれば、外観も美しく、長期間にわたって安定した冷暖房効果が得られます。技術やコツは回数を重ねるごとに身につきますので、ぜひ実践しながら学び、理想的な施工を目指してください。

もし「室外機の外部作業の流れをもっと詳しく知りたい」「トラブルが起きない施工手順をマスターしたい」とお考えなら、ぜひ当ブログの他の記事や動画もチェックしてみてください。正しい知識を身につけて、快適なエアコンライフを手に入れましょう!

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ジニージニーエアコンチャンネル代表/ Ginny Aircon School学長
エアコン職人歴15年以上。22歳から空調業界へ飛び込み、アルバイトから会社経営まで様々な経験を積む。Youtube「ジニーエアコンチャンネル」の登録者2.35万人。 現在は空調業界のプロフェッショナルとして、ルームエアコンや業務用エアコンの設置、そしてエアコン完全分解洗浄といった専門的な技術を幅広く指導する「Ginny Aircon School」を開校。実践に役立つ空調技術を学べる場として、200名以上の受講者に支持されています。