業務用エアコン、ルームエアコン問わず、大きいサイズの室外機を設置する際、コンクリートのブロックや床にアンカーボルトを打ち込む必要がある場面に遭遇することがあります。
この時にアンカーの位置出し、いわゆる墨出しをミスすると、実際にアンカーを打ったあとに室外機がうまく乗らなかったりすることもあります。
そこで本記事では、業務用エアコン施工を始めたばかりの方や苦手意識を持った方に向けて、アンカー打ち施工の基本から応用までのポイントをわかりやすく解説します!
エアコン技術を学ぶならGinny Aircon School
おすすめPOINT!
- エアコンスキルを最短で学べる!
- 未経験でもスマホ1台で完結!
- 250以上の施工パターンを網羅!
ルーム月240万超スキルの全て
業務用高単価で売上アップ
分解洗浄閑散期の売上に貢献!
リアル講習ジニーが直接指導!
今回の現場はこちら!
今回は業務用エアコンの室外機の据付です。配管は下ろしてきた状態でのスタートです。室外機を置くためのコンクリートの土台が用意されていて、この土台に業務用室外機を置くためのアンカーを直接打ち込んでいきます。
業務用エアコンの室外機を設置するときに、まず重視すべきは室外機の位置決めです。
特に今回のようにコンクリートに直にアンカーを打つ場合、墨出しにミスがあると、室外機がうまく乗らなくなるので、アンカーの位置を正確に出すことが非常に重要です。
1. 墨出しとアンカー打ちの準備
今回使用する道具は以下の通りです。
- 振動ドリル:アンカー用の穴を開けるために使用
- マキタ4モードインパクト:3.4mmの下穴を開ける為に使用
- キリ:下穴用には3.4mm、アンカー用には10.5mmを使用します。
- チョークライン:墨出し用です。今回はピンクを使っていますが、青の方が見やすい場合もあります。
- ボルトセット:17mmのボルトを使用します。
- ブロワー:ゴミを飛ばして作業面をきれいにします。
- 防振ゴム:室外機設置の際の振動軽減用です。
- アンカー:叩き込み式アンカーを使用。最近では、ねじ込み式のタイプもありますが、今回は従来の方法で施工しています。
アンカーは太さや種類によって使い分けます。
アンカーの材質は、耐久性やサビ防止の観点からステンレス製が望ましいですが、コストや現場の状況に応じてドブメッキ(溶融亜鉛メッキ)されたアンカーを使用する場合もあります。いずれにしても、品質の良いアンカーを選ぶことが重要です。
【参考】今回使用した工具
【チョークライン】
・シンワ測定 ハンディチョークライン 自動巻
(Amazon)https://amzn.to/4e8eM0B
(楽天)https://a.r10.to/hNVncF・シンワ測定 チョーク チョークライン用 粉チョーク 青 300g
(Amazon)https://amzn.to/4eb3eKg
(楽天)https://a.r10.to/h5y9iB【振動ドリル】
・マキタ(Makita) 18mm充電式ハンマドリル 18V
(Amazon)https://amzn.to/3VWn4Ct・ミヤナガ(Miyanaga) デルタゴンビット SDS 10.5X166MM
(Amazon)https://amzn.to/41ShiG6【アンカー】
・サンコーオールアンカー(箱) M10/全長80mm/入数50
(Amazon)https://amzn.to/3YyXLHr
(楽天)https://a.r10.to/hk2YlA
2. 室外機の寸法確認と墨出し
次に、取り付ける室外機の寸法を確認します。
今回は5馬力か6馬力の室外機を設置する予定で、以下の寸法を基準に作業を進めます。
今回の室外機の寸法(詳細は右上の画像も参照)
- 足幅:600mm
- 全長:1050mm(機種により異なる場合があります)
- 右端から足のセンターまでの距離:225mm
- 前後の寸法:前後の足の間が370mm
これらの寸法を元に、室外機が収まる位置に墨出しを行います。室外機の幅や足の位置が基準ですので、作業スペースや高さも含めて慎重に調整します。
注意点
室外機の種類によってサイズは異なりますので、必ず取り付ける機種の据付説明書を確認してください。
【重要】墨出しのポイント
足幅がしっかり収まるか確認
室外機の足幅(600mm)が設置スペースに正確に収まるか確認します。
狭いスペースでは、隣接する壁や他の機器との距離を測りながら、最小限のクリアランスを確保し、設置面が水平でない場合は、防振ゴムで調整します。隙間が不十分だと作業性や見た目に影響が出るので注意が必要です。
前後方向のスペースも確保する
業務用エアコンでは室外機が大きいため、前後・左右に十分な余裕を取ることが大切です。
スペースが狭いと、配管の取り回しが困難になるので、室外機の後方には300~500mm程度のスペースを確保し、配管作業やメンテナンスがスムーズにできるようにします。
チョークラインを使って基準線を明確に出す
室外機を複数台並べる場合、チョークラインを使用して基準線を引き、正確に配置します。
基準線があることで、室外機の位置や配管の通りがズレるのを防ぎ、見た目にも整った仕上がりになります。ピンクは見えづらいことがあるので、青などの色を選ぶとより良いでしょう。
墨出しした位置の対角の寸法を確認
墨出し後は対角寸法を測り直して、ズレがないか最終確認します。
右前と左後ろ、左前と右後ろの対角を測定し、誤差が10mm以内に収まるよう調整します。
これを怠ると、室外機が傾いたりアンカー位置が合わなくなる原因になります。逆にしっかり対角を確認しておけば、設置がスムーズになり、仕上がりも美しくなります。
3. アンカー打ちと防振ゴムの設置
アンカーを打ち込む位置が決まったら、墨出しした場所に穴を開けていきます。
いきなり振動ドリル(10.5mm)で穴を開けるとズレることがあるので、あらかじめ細いドリル(3.1mm)で下穴を開けておくことで位置のずれを防ぎ、よりまっすぐに正確な穴が開けられます。
これらの手順を丁寧に守ることで、安定した施工が実現し、全体の仕上がりを向上させることができます。
アンカーの選定や打ち込みの際には以下の点に注意します。
アンカー打ち込みの注意ポイント
- 防振ゴムの厚みを考慮する
今回は厚さ1cmのゴムを使用しています。
この分を計算に入れてアンカーの深さを調整します。 - アンカーの位置再確認
対角の誤差が10mm以内であれば許容範囲内です。 - 防振ゴムの穴あけ&カット
防振ゴムは足の4箇所に取り付けますが、必要なサイズにカットして穴を開けておくと効率的です。
アンカーボルトの施工方法
アンカーは一発で大きな穴を開けるとズレやすいので、以下の手順で進めます。
① 細いキリ(3.4mm)で下穴を開ける。
② 10.5mmのキリで穴を広げる。
③アンカーを固定して、防振ゴムを設置
ナットがしっかり締まるかを確認しつつ作業を進めます。
今回は傾斜があったので、水平になるように調整するカバーを取り付けています。
業務用エアコンの室外機アンカーボルトの解説まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はアンカーボルトの施工についてまとめてみました。アンカーボルトの施工では、
- アンカー位置を正確に決め、墨出しをしっかり行う。
- 対角寸法を確認し10mm以内にすること
- 室外機の足幅やスペースを確保する。
これらを意識することで、スムーズに施工が進みます。
とにかく正確な墨出しがポイントですね!ぜひ、今回の解説を参考に実践してみてください!
【動画で見る】エアコン室外機据付アンカーボルト施工を解説!
本気でエアコンスキルを学ぶなら「G.A.S」
「エアコンスキルをもっと詳しく学びたい!」
「実践で使える溶接や配管取り回しのテクニックを知りたい」
「ちょっとこの工事苦手だな・・・」
という方は、ジニーエアコンスクールがオススメです。
ジニーエアコンスクール(以下G.A.S)は、日本最大級のエアコン施工に特化したオンラインスクールです。
エアコンの施工に必要な知識をスマホ1台で学べて、更にコースによってはリアル講習も受けられるプランが用意されています。(※リアル講習はプランによっては無い場合もございます)
G.A.S オススメプラン
G.A.Sでアンカーボルト施工が学べるプラン例
ルーム、業務用、修理、完全分解洗浄、すぐに使える技術の全てが学べるプラン
- 計250本以上の動画をご入会日から全て視聴可能
- G.A.S live全て参加可能/過去アーカイブ全て視聴可能
- リアル講習会参加可能
- 1アカウント1名視聴可能
年間プラン(一括払い)97,000円/年
※1ヶ月あたり約8083円
ルーム、業務用、修理、完全分解洗浄、すぐに使える技術の全てが学べるプラン
- 7日間の無料期間あり
- 7日毎にWEEK動画更新
- G.A.S live参加可能/過去4週間アーカイブ視聴可能
- リアル講習:なし
- 1アカウント1名視聴可能
月額プラン 9,800円/月
LINE友だち追加でプレゼント配布中!
ジニーのLINEを友だち追加するだけで、
- 5つ以上のLINE限定動画プレゼント!
- ジニーのエアコン屋で独立するまでのストーリー
- LINE限定のお得なキャンペーン情報
- その他多数プレゼントをご用意!
などなど、色んなプレゼントを配布中です!
詳しいエアコン施工方法やエアコン配管工事の手順、そして安心・安全な作業のポイントを学びたい方は、LINEを友だち追加して、LINE限定動画を今すぐチェック!