「エアコンの配管、右下出しって難しそう…」「コーテープ仕上げってどうやるの?」
エアコン職人の中でも、エアコン工事の右下配管、特にコーテープ仕上げに苦手意識を持つ方は少なくありません。今回は、プロの視点からエアコン配管の右下コーテープ仕上げの極意を徹底解説します!
補助配管の位置決めは、接続のしやすさが最優先
右下配管における最重要ポイントは、補助配管を接続しやすい位置に持っていくことです。
接続作業は、配管工事の中でも特に繊細さが求められる工程です。無理な体勢や狭いスペースでの作業は、接続不良や配管の破損につながるリスクを高めます。
そのため、作業者が最も楽に作業できる位置に補助配管を配置することが、高品質な施工と作業効率の向上に直結します。
現場到着後、まずスリーブの位置(配管を通す穴)と梁の状態を確認します。
スリーブが近く、梁が浅い場合、右下配管にすると接続部がスリーブ内に入ってしまう可能性があります。このような場合は、右横出しに変更するなど、接続しやすい位置を優先的に選択します。
今回のケースでは、スリーブと針の位置関係から右下出しでも接続スペースが十分に確保できると判断し、右下配管を選択しました。
これはあくまで一例であり、現場の状況に合わせて臨機応変に対応することが重要です。
背板位置決めのコツ:センター出しと仮固定
まず、背板を室内機に引っ掛けた状態で、背板の下の爪をしっかり真ん中に配置しておくことで、後から左右に微調整する余裕が生まれます。
エアコンの右下の穴をニッパー等で切り欠きます。
切り欠いたものは、僕の場合は移設の際にも使えるように背板にテープで貼り付けておきます。(移設の際にこれがなくてクレームになるケースも結構聞きます)
最初に測った穴センターの位置を基準に背板の位置を決めていきます。
今回の場合は壁からの距離も基準にできたので、壁からスリーブ(穴)センターの位置を測り、その位置からプラス75mmの位置で、背板の右下端の位置を合わせます。
この際に背板を天井に近づけすぎると室内機を掛けづらくなるので、極力できる限り広めに取るように意識しています。なので梁の下ギリギリにエアコンの下端がくるイメージでいきました。
後は通常の設置と同じように、背板に記載されている寸法を確認し、エアコンの右端が来る位置を事前に把握しておくと、後の作業がスムーズに進みます。
先ほど測った位置で、背板のセンターの穴あけの位置に印をします。今回はモルタルなので、とりあえず真ん中一箇所の位置だけ印をして、振動ドリルで穴を開けてコンクリートビスを打ち込んでいきます。
こんな感じで背板取り付け時は、センター出しと確実な仮固定を徹底することで、後の作業精度と効率が格段に向上します。
振動ドリルで穴あけ
先ほど印を付けた位置に、振動ドリルで穴あけをします。粉が結構飛散るので、しっかりと養生をするようにしましょう。
真ん中に1発打てれば、後の背板の取付の流れは通常通りなのでここでは一部省略します。また通常の流れは別記事にて解説します。
接続しやすい位置で室内機を接続
最初に書いたように、右下配管の場合は、補助配管の位置が接続のしやすい場所にすることが最も重要です。これがスリーブ(穴)の中に接続位置がきてしまうと、一気に難易度が上がるので、できるだけ接続しやすい場所にもってくることが重要です。
現場に入った時点で、右下でいけるか、右横にするか、補助配管に位置をどこにもっていけるかの判断が必要です。
接続のポイント:負荷をかけない接続
配管との接続は、接続部に負荷をかけないように注意が必要です。手締めでシュルシュルと奥まで入っていくのが理想的です。
無理な角度で接続したり、締め付けすぎたりすると、配管や接続部が破損する可能性があります。特に、補助配管のネジ山を潰してしまうと、現場での修理が困難になり、大きなトラブルにつながる可能性があります。
配管を曲げる際は、接続位置に合わせて適切な角度で曲げ、無理な力がかからないようにします。
手締めである程度まで締め付けた後、トルクレンチを使用して規定のトルクで締め付けます。
この際、3分と2分の接続順序も重要です。3分を先に接続し、その後2分を接続することで、作業がスムーズに進みます。接続が終わったら通常通り断熱材をテープで固定して、露出部分には包帯を巻いて断熱ドレンを接続し、コーテープを巻いていきます。
コーテープ巻きの極意:美しさと機能性を両立
コーテープは、配管の断熱と保護、そして美観を保つ役割を果たします。巻き方が不十分だと、断熱性能が低下し、結露の原因となったり、配管が腐食したりする可能性があります。
また、見た目が悪くなると、お客様の満足度も低下してしまいます。
コーテープを巻く前に、配管のヨレやうねりを修正し、巻きやすい状態にします。
特に、スリーブの際の部分は二重に巻くことで、後から形を整えた際にシワになりにくくなります。また、ドレンホースとVAケーブルをまとめる位置も重要です。
排水の流れを妨げないように、適切な位置でまとめます。巻き終わりは、隙間が開かないようにしっかりと巻き、テープで固定します。
エアコン右下コーテープ仕上げ完全ガイドまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、エアコン配管の右下コーテープ仕上げ(室内編)について、プロの視点から詳しく解説しました。
補助配管の位置決め、背板の取り付け、コーテープ巻き、そして直つなぎ。それぞれの工程で重要なポイントを押さえることで、接続のしやすさと美しい仕上がりの両立が可能になります。
これらのテクニックを参考に、ぜひ現場で実践してみてください。
【動画で解説】マンション右下/コーテープ仕上げ
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