エアコンの「取り付け工事」は、初心者にとってハードルが高いように思えるかもしれません。ですが、正しい手順とポイントを押さえれば、効率的かつ安全に作業を進めることが可能です。
今回は一番多いケースであろうエアコンの室内機を正面から見て、配管の穴が右側にあるパターン、通称「右直」(「右出し」や「右直配管」といった言い方をする場合も)の取り付け方法について解説します。

「右直配管」は、エアコンの配管を右側にまっすぐ出す施工方法のことです。この方法は、配管をスムーズに引き回せるため、見た目がスッキリしやすく、施工の自由度も高いのが特徴です。
今回は、エアコンの右直の取り付け方法をDIYでエアコンを取り付けたい方、エアコン職人を目指している方や、エアコン工事で独立・起業を目指す方向けに解説します。具体的な施工の流れや細かいチェックポイントを整理していますので、ぜひ作業イメージを膨らませながら読み進めてみてください。

エアコン工事を学ぶならジニーエアコンスクール!

おすすめPOINT!
- スマホ1台でエアコン工事が学べる!
- 累計スクール生324名超!
- 年商1000万円超えの生徒を多数輩出!
ルーム月240万超スキルの全て
業務用高単価で売上アップ
分解洗浄閑散期の売上に!
リアル講習ジニーが直接指導!
ルームエアコンの取り付けに必要な道具(工具)
ルームエアコンに必要な道具は、下記の記事にすべてまとめましたので、気になる方はぜひこちらの記事もご覧ください。
こちらの記事は、エアコン職人向けの道具一覧になっているので、もしDIYなどで1度きりの取り付けで最低限揃えるだけであれば、ヤフーオークションなどでエアコン取り付け工具のレンタルや、1回用の配管セットなどもあるので、そういったものも活用しましょう。
【背板の取り付け】位置と高さの決め方

今回は、元々穴が開いていたため、その穴を基準に右直で設置をしていきます。
背板の位置決めは、エアコン取り付けの最初の重要なステップです。特に天井からの高さやスリーブ(壁を貫通させる管)の位置を正確に測らないと、室内機をうまくかけられないリスクがあります。
背板の位置決めが重要な理由
背板の高さの決め方

背板の位置の決め方としては、まずは高さから決めていきます。エアコンを設置した際にスリーブ(穴)や配管が露出しないよう配慮します。
僕のやり方でいくと、今回は天井からのスリーブ(穴)の下端までの距離が405mmあったので、そこから背板を5mmほど下げた410mmの位置にすることで、穴が完全に隠れるよう工夫しています。

背板の左右の位置を決める

背板の高さが決まったら、次は背板の左右の位置を調整します。エアコンを右直で取り付ける場合は、背板の右下あたりに「穴中心まで◯◯mm」などと印字されている(一部書いてない機種もあります)場合は、そこを基準に左右の位置を調整します。
また、エアコンの右端までの寸法(背板に印字された160mmなど)を確認し、壁や梁と干渉しない位置を繰り返しチェックしましょう。
背板の位置が決まったら仮止めする

背板の位置が決まったら、背板の真ん中上にある穴(ひょうたんのような形)をビス(ネジ)で固定します。石膏ボードの場合ビスは効かないですが、この時点では仮止めで大丈夫です。

背板の仮止めができたら、水平器を使って左右の高さを調整します。エアコンの室内機に溜まった水がスムーズに流れるように、水平か、ほんの少し穴側に傾けた状態が理想です。
これが逆勾配になると室内機に溜まった水が溢れて水漏れになるので、逆勾配にならないように注意しましょう。

水平が確認できたら、僕の場合、再度天井からの高さを、左右両方測るようにしています。
その理由は、建物自体が傾いていた場合、実際に水平器で水平にしていたとしても、エアコンがズレて見える場合あるからです。その場合は事前にお客様へ説明しておくと、その後のクレームを防ぐことができます。
※建物が傾いているというと怒られることもあるので、言い方には注意しましょう(笑)
背板を壁に固定する

水平が問題なければ、壁に背板を取り付けていきます。今回は後ろに下地がありビスが効いていたので、そのまま壁に直接ビスで固定します。
石膏ボードなどでビスが効かない場合はボードアンカーを使用して固定します。
今回は、上を5箇所、下を2箇所固定しました。
VA線(電線)と配管を室内へ入れて室内機と接続

右直で取り付ける場合、配管の接続は外側になりますが、電線は室内側で事前に繋いでおく必要があるので、先にVA線(電線)を取り付けていきます。
VA線(電線・2mm3芯)を外側から室内へ入れていきます。短すぎると接続ができないので室内機に接続するために足りる長さを入れます。

電線の被覆を剥いて、室内機に接続します。被覆を向く長さは室内機の接続箇所付近に書いてあるので、そちらを参考に接続していきます。アースの接続が必要な場合は、アースも接続しておきます。
室内機の設置と配管準備
1.室内機を掛けやすい状態にする

VA線(電源線)の接続が終わったら、いよいよ背板に室内機を掛けていきます。
掛ける前に配管とドレンホースを上記の画像の用にテープで軽く固定しておきます。この時ドレンの根本が潰れたり、逆勾配になると水漏れの原因になるので注意しましょう。
機種によっては、サイドカバーが外れるものがあります。あらかじめ外しておくと背板に引っかける際に微調整が楽になります。
2.背板に室内機を掛ける

室内機をしっかり支えながら、配管や電線をスリーブへ通しつつ、背板に引っかけます。電源コードやドレンホースが引っかからないよう、丁寧に送っていきましょう。
まずは上の爪に引っ掛けて、次に下の爪を引っ掛けて取り付けをします(詳しくは動画を参考)カバーを外している場合は、最後にきちんと戻して完了です。
最後にコンセントやアースのルートを仕上げていきます。
※コンセントはまだ絶対に刺さないでください。
【動画で見る】エアコン取り付けで失敗しないための「右直」完全講座
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の内容をまとめると、
- 背板は正確に!
天井との寸法・スリーブ位置を確認しながら、仮止め→微調整→本締めの流れでズレを防止。 - 配線に十分な余裕を
外から入れるVA線は、短すぎると接続が難しいので、十分な長さを確保しておきましょう。 - 室内機側はしっかかりとテープで固定する
あまり強い力で縛ると断熱材の効果が弱くなるので強く閉めすぎないこと。あとはドレンのが潰れたり逆勾配にならないよう注意する。
以上のポイントを押さえれば、右直配管でも作業性や仕上がりをぐっと高められます。最初の計測と準備を丁寧に行うことでトラブルを防ぎ、安全第一で作業を進めていきましょう。
【続きの作業】室外機の接続や取り付け方法はこちら
今回は右直の室内機側の作業を紹介しましたが、室外機側の作業はこちらの記事を参考にしてください。
エアコン取り付けを学ぶなら、ジニーエアコンスクール!

ジニーエアコンスクール(G.A.S)では、初心者からプロを目指す方まで幅広いコースを開講中です。実践的な技術と現場対応力を、経験豊富な講師がイチから教えてくれるので、初めての方でも安心して学べます。
- 動画+実技でしっかり理解
- 講師との距離が近く、質問しやすい
- 卒業後もサポートあり!
「エアコンの取り付け技術を極めたい」「大きな案件にも対応できるスキルを身につけたい」と考えている方は、ぜひご検討ください。
ルームエアコン取り付けが学べるおすすめコース
LINE友だち追加でプレゼント配布中!

ジニーのLINEを友だち追加するだけで、
- 5つ以上のLINE限定動画プレゼント!
- ジニーのエアコン屋で独立するまでのストーリー
- LINE限定のお得なキャンペーン情報
- その他多数プレゼントをご用意!
などなど、色んなプレゼントを配布中です!
詳しいエアコン施工方法やエアコン配管工事の手順、そして安心・安全な作業のポイントを学びたい方は、LINEを友だち追加して、LINE限定動画を今すぐチェック!